第22回 「秋の親睦ウォーキング」 開催報告

第22回 「秋の親睦ウォーキング」 開催報告 (2023年11月1日開催)

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 コロナ対策が2類から5類に移行したことにより、種々の制約が外されて国内移動が活発化していることに加えて、インバウンドの増加に伴い名の通った観光地にはコロナ前に劣らない人出が見られるようになりました。  
 今回は紅葉を求めてのウオーキングではありますが、極力人込みは避けてゆっくりと秋の一日を満喫していただけるよう、「知る人ぞ知る」、「隠れた景勝地」なるところを求めて、京都西山に鎮座する三社寺を訪ねていただきました。

 主催者を含めて16名の参加者に定刻、JR向日町駅に集まっていただき路線バスで20分余り、一路西山の山裾を目指しました。市街地を離れ最寄りのバス停で下車後約10分、緩やかな上り坂を歩いていくと、京都縦貫自動車道を間近に望む最初の目的地、大原野神社に到着です。

 11月1日という時期に加え、記録ずくめの連日の高温から、紅葉には少し早いかもと危惧はしていたのですが、残念ながらまだまだ青葉が勝ち、僅かばかりの紅葉が顔をのぞかせているというのが率直な印象でした。 一の鳥居をくぐって階段を上り、本殿前の三の鳥居までの表参道は青もみじと紅葉の走りに覆われたトンネルといった風情で、全てが紅葉した時節にはさぞかし印象的な景観になるものと期待できました。本殿でお参りを終え、満開期間が短く「幻の桜」ともいわれる千眼桜(せんがんざくら)、奈良の猿沢池を模して造られたという鯉沢池(こいさわのいけ)等を再度鑑賞して一の鳥居まで戻ります。

 大原野道に出たところで進路を右手に取り、次の目的地勝持寺に向かいます。 バス停から続く緩やかな上り道を200メートルほど歩いて道なりに右に曲がると、20段余りの石段の先で出迎える仁王門を仰ぐことができます。応仁の乱の兵火を免れたという星霜を経た外観の仁王門をくぐり、今度は竹林が主になった参道を境内に向かいます。

 受付を終えて境内に入ると、桜ともみじの木がそれぞれ100本程度植わり、木漏れ日に包まれた静謐な空間にホッと一息を入れることができました。

鐘楼の周りをはじめそこかしこにベンチが据えられており、昼食に相応しい時刻になったこともあり、持参していただいた食事を摂ってもらいました。 食事を終え、瑠璃光殿に安置してある3体の重要文化財をはじめとする宝物を拝観の後は、最後の目的地を目指してもときた参道を下っていきます。

 

 大原野神社まで戻ると、道を挟んで向かい側にある正法寺は目と鼻の先で、社家川に架かる極楽橋を渡り参道・通用門を経由して受付へ。

本堂前で靴を脱ぎ、本尊を拝観しつつ縁起を拝聴します。 次に場所を本堂の南に位置する宝生殿に移し、東山連峰を借景とし枝垂桜と特徴のある庭石を並べた石庭を愛でるとともに、吹き渡る秋風に暫し寛いでいただこうと予定していたのですが、予期せぬ事態に予定変更を余儀なくされました。
 カメムシの大量発生です。 どういうわけかガラス戸を開けるとカメムシが室内に侵入してくるので、少しの時間・少しの幅でしかガラス戸を開けることができません。油断をするとたちどころに侵入するため、異臭を出ささぬように戸外に排除する作業に追われ、凡そ寛げたものではありませんでした。 建物・庭共に手入れが行き届いており、復路のバスを待つ間一日の疲れを癒していただくに相応しいところと考えていただけに残念でした。

 バスは1時間に1本のため、バス停までの時間を計算し辞することとしました。今回のコースは山手を歩くため、勾配の急な箇所もあり移動距離は今までに比べて少し短めに設定しましたが、健脚の方々にとっては物足りなかったかと思います。とりわけ昨秋に続いて参加いただいた竹田さんには、ご期待に沿えなかったように思われました。 山城巡りがご趣味とお聞きしていた足取りは益々お元気なご様子で、次回は北関東方面に出かけられるご予定とか。

 全行程を終了後、例によって反省会を設け次回春の行先を検討しました。 いくつかの候補地が出されましたが、もう少し検討するとともに、会員の皆さんからのご希望があれば併せて検討しますので、ご連絡いただければ幸いです。

【 担当者:吉田修一、日野育子 】